今日、Yahoo!ニュースで地銀が採用活動に苦戦している、という記事をみました。
地銀って、昔は結構人気がある就職先だったんですけどね。
時代も変わったものです。なんで地銀ってこんな事になってしまったんでしょう。
仕事のノルマがキツい
銀行員ってすごく営業ノルマが厳しいんです。
いくらお金を借りてもらえ、投資信託や保険をたくさん売れ、なんて散々言われるそうなんですが、 実際、世間の需要がないんですよね。
でも、金融系のサービスって独自色が出しにくい。
結局、お金を借りるなら金利が低く、投資商品を買うなら手数料が安く、となります。
最近はネット銀行が圧倒的なコスパを出してきていますから、あえて金利の高い地銀でお金借りる人はいません。
投資系の商品なんて、相場をやる人は研究熱心ですから、手数料の高い地銀では買いません。(ぼくもこのブログでは、SBI証券、 楽天証券
を推してます)
結果として、馴染みの社長に頭下げて必要ないのにお金借りてもらったり、高齢者に詐欺まがいで手数料の高い投資商品を買ってもらう、なんてことになりがちです。
それでもノルマは達成できないので、支店長に怒られる。
なかなか厳しい商売です。
意外と安定してない
地銀が安定していたのは昭和~バブル頃までの話。その後は厳しい競争にさらされ、一気にブラック化しています。
地銀に入れば安泰、なんて言っていた時代は遠い昔、厳しいノルマにパワハラだらけの職場で必死に生き残りをかけて少ないパイを奪い合う、もうビジネスモデルの限界にきています。
今後は、地銀同士で合併して、難を凌ぐんでしょうが、ただの延命装置に過ぎません。
その間に改革ができればいいでしょうが、いろんな利権にしがみつく昭和オジサンが邪魔をして、何もできないまま沈没していく地銀も多いでしょう。
また、合併すると転勤が増えて、地元を出たくない行員はさらに不満が募るでしょう。
仕事がつまらない
売れない商品を頭下げて買ってもらって、怒られて、昭和オジサンの小間使いにされて、耐えた先に天国があるならいいですが、、
先細り業界だと、耐えた結果、会社倒産、なんてオチもあるかも。。
そうすると、何のための我慢だったのか、となってしまいます。
最近は、未来・テクノロジー系の仕事がたくさんあったり、自由な雰囲気のベンチャー企業が増えています。
多少安定感はなくても、こういった勢いのある若い企業でアクティブに仕事がしたい、という人も多いでしょう。
まとめ:時代は変わった
右肩上がりの成長で、資金需要があった頃はまだしも、バブル崩壊、リーマンショックでお金の借り手はいなくなりました。
東京一極集中、地方が過疎化の時代です。地方からはますます人がいなくなるでしょう。
また、インターネットの普及で、地銀はコストメリットが出せなくなっています。地銀で住宅ローンを借りる人も、投資信託を買う人も、ますます減っていくでしょう。
人の価値観も多様化しています。
世間体がいいから、見栄を張ることができるから、仕事を選ぶ人は減っています。
自己実現欲求が高まって、自分が本当にやりたい仕事を選ぶ、気に入らなければ転職するのが既に当たり前になっています。
これから就職活動をする学生さんは、よっぽどやりたい事がないのであれば、地銀に就職するのは考え直した方がいいでしょうね。
地銀は独自のメリットが出せないのであれば、どんどん合併していくでしょう。
その先にあるのは何でしょうね。。